憧れの先輩相手に、不器用ながらも真剣に恋する主人公、山吹。
そんな彼に言えない過去を抱えながらも、今を楽しもうとするヒロイン、五十嵐。
純情でまっすぐな山吹と、どこかやさぐれた雰囲気を持つ五十嵐という対照的な二人は、かけがえのない時間を過ごしながら徐々に心の距離を近づけていく。
とある放課後、いつものように過ごす二人に五十嵐の過去の影が忍びよる。
「久しぶりだね」
そこに立っていたのは一人の男だった。かつてパパ活に手を出していた五十嵐。山吹と出会えたから、もう辞めると決めたはずなのに…。二人の純粋な想いの前に、突如として現れた過去の影。自らの過去と決着をつけるため、彼女は再び抱かれる。
二人の純情な恋が、おじさんの手によって壊される話。
レビュー抜粋
悲惨な家庭環境を送るヒロイン、そしてパパ活。
不運で闇深い彼女にとって、本作の男の子は、まさに「光」。
彼と共に、前へ進む「希望」が見える中で、過去の「パパ活」が足を引っ張る展開は、とても興奮しました。
エンディングの意味深なシーンだけでなく、「堕ちた」と思われるその後も気になるところ。
全体として、読みたいものが読めた満足感もありますが、エンディングの「曖昧さ」に、続編の欲求も生まれました。
これで終わるのもありですが、清算された「パパ活」の「あの出来事」が、本当に綺麗に終わったのか?
そこは、聞かぬが花なのでしょうか?
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